サーバーやネットワーク機器の停電による故障を減らすために、UPS導入をご検討ください。
”Uninterruptible Power Systems ”の略で日本語で無停電電源装置と呼びます。
停電や電源変動などの 電源トラブルが発生した場合、 内部バッテリーを電源として、
コンピュータや周辺機器等の負荷に電源を供給する装置です。
※必要性
パソコンの故障原因のひとつは停電です。動作中にいきなり電源が断たれると、
作成中のデータが消失したり、ハードディスクやOSが破壊されたりと、
さまざまなトラブルに見舞われることになります。
停電といっても、原因はさまざまです。台風や落雷、倒木による停電、その復旧作業での瞬時停電など。
もし、何も対策を講じなければ、確実にパソコン本体やハードディスク、
そしてハードディスクに記録したデータは再起不能になってしまうのです。
もし大多数の利用するネットワークサーバがそんな事態に陥ったら、
金銭データや顧客データなど、企業の浮沈に関わるデータが消失したらどうなるでしょう。
24H、365DAYコンピュータを停電のトラブルから守り続ける物、それがUPSです。
※UPSの種類
UPSは電源の供給方式により、常時商用給電方式、ラインインタラクティブ方式、常時インバータ給電方式があります。
1.常時商用給電方式:
定常時は、商用の入力電源をそのまま負荷に供給し、停電時には、
商用電源からインバータ回路にきりかえ、電池電力から電源を供給する方式です 。
停電時のみの動作で、電力ロスの少ない常時商用給電式なので省エネであり、
尚且つ商用給電中はインバータは完全に停止した状態で待機し、
停電時のみインバータが動作します。
2.ラインインタラクティブ方式:
バッテリとインバータ部が常に接続され、相互(インタラクティブ)
に電力の変換(バッテリの充電と放電)を行う方式です。
基本的には常時商用タイプと考えて良いですが、
バッテリとインバータ部が常に接続されているので、
バックアップへの切替え時間が最大4msecと常時商用タイプと比較して短くなっています
3.常時インバータ給電方式:
定常時は、商用電源を直流に変換し、
インバータ回路によって交流に変換して負荷に電源を供給する方式です。
停電時は、電池を電源としてインバータ回路が動作し負荷に電源を供給します。
切り替え回路がないため、停電時にも無瞬断で負荷に電源を供給します。
※その他
サーバー機などに接続するUPSには自動シャットダウンソフトウェアがついています。
停電などの電源トラブルが発生したとき、ユーザーに代わってコンピュータの終了処理を自動的に行うソフトです。
開いているファイルの保存を行い、アプリケーションを終了した後、OSの終了処理を行ってからUPSの電源をOFFにします。
この自動シャットダウンソフトを使用しなくても、コンピューターをバックアップすることはできますが、
UPS内部の蓄電池が完全放電するとUPSは停止してしまうため、
UPSを使用しない場合と同様にシステム破壊やデータ消失の可能性があります。
※メンテナンス
基本的にはバッテリーを使用していますので、バッテリの寿命交換が必要です。
使用環境によりますが、約4年ごとにバッテリー交換することをお勧めします